当店の自転車の組み立て方 パート2 ワイヤーカット・グリスアップ・タイヤ編。 必見です!!\(^o^)/

昨年、12月にアップをさせていただきました 「 当店の自転車の組み立て方 」。

 

大変好評により・・今まででそのページだけで約100000PVも閲覧されています!!

 

少し時間が開いてしまいましたが・・・ 今日はその続きをアップしていきます〜 (*^^*)

これから新しいスポーツバイクのご購入を検討されている方はチェックしてみてください。

 

 

 

さて、まず本題に入る前に ・・・ 少しお話をさせていただきます。

 

 

この年末年始で、多くのお客様からご来店いただきました m(_ _)m アリガトウゴザイマス

 

自転車のご購入を検討される ある学生のお客様より ・・・ こんなご質問をいただきました。

 

 

「 ネットだと ¥50000くらいからロードが売っているけど、なんでこんなに高いんですか?? 」 と。

 

 

そう・・・・今現在、色んな種類のロードバイクがネットで購入できるようになっています。

それも、安いんですよね。

 

 

安いのは、それだけ 「 安い 」 理由があるからなんですが・・・。

 

 

理由はたくさんありますが、とりあえず2つだけ。  ↓ ↓

 

・ ロードバイクがブームになってから、「 ロードバイク風 」 に、ただ形にしたもの。(ルック車)

・ ほとんど形にせず、そのまま横流しのネット通販専用業者。(購入後のメンテナンスがないので値引きする)

 

などなど・・・ 。

 

あんまりこんなことを書きたくはないので、ここまでにしておきます。

 

 

命がかかっている 大切な 「 乗り物 」 なので、誰が組んだのかわからないものに

お金を出すことはやめておきましょう。

 

 


 

さて。

 

 

せっかく本格的なスポーツバイクを始めるとしたら・・・・

 

そのバイクをしっかりと組み立てもらって、メンテナンスをしてもらって、

パーツ交換などの相談もしてもらって、同じ趣味の仲間を増やしたいと思いませんか??

 

 

もし、同じような考えを持っているようであれば、信頼できるショップ選びが重要です。

 

 

同じメーカー・同じ車種でも、スポーツバイクというものは ・・・

 

「 そのショップの組み立て方によって全く違う自転車になってしまいます。 」

 

 

 

例えば ・・・

2017年モデル  「 キャノンデール CAAD オプティモ 105 」 ¥160000(税別)

 

 

C17_C14357M_BLK

 

 

2017年モデルの中でも、当店でかなり人気の車種です。

 

 

キャノンデールを取り扱っているショップは、たくさんありますが

そのショップによって、組み立て方が全く違います。

 

 

しっかりと手をかけて組み立てしていなければ、 同じバイクであっても

「 ¥130000ほどの価値のバイク 」 になったり、

「 ¥100000ほどの価値のバイク 」 になったりすることでしょう。

 

 

もし、組み立て方が気になるようであれば、しっかりと 「 どこまでやられていますか?? 」と

聞いてみると良いと思います。

 

 

中には 「 むっ 」 っとするショップさんもあるかもしれませんが、

自信のあるショップさんであれば きっちりと答えてくれることでしょう。

 

 

ではでは・・・ 本題です。

 

前回は、フレームの仕上げ 【 BBの面出し・ヘッドのグリスアップ編 】 を

アップしていきました。 ↓ ↓

 

http://blog.goo.ne.jp/fins1991_1980/e/363fa9580f99eb17d421a67de5c9cd81

 

 

 

もし、見ていない方がいらっしゃいましたが、ぜひぜひチェックしてみてください。

この後編を今日はアップしていきます。

 

 


 

「 当店の自転車の組み立て方 ワイヤーカット・グリスアップ・タイヤ 編 」

 

 

前回は、フレームの仕上げ・ヘッドのグリスアップ・ホイールのフレ取り・

カセットスプロケットを外して、フリーのグリスアップなど・・をアップしました。

 

 

その後の作業についてです。

ポジションに関しては、その時期の 「 流行り 」 があるので 今はここでは書きません。

( このポジションに関しても、こだわりがありますがまた別の際にでも。。。)

 

 

ポジションを出したあとは、ワイヤーをカットしていきます。

 

ロードバイクは1つの車種でも、フレームサイズがたくさんあります。

そのフレームサイズによってワイヤー(ブレーキ・変速)というのは、長さが変わってきますが

車種によっては、かなりワイヤーが長かったり、逆に短いものもあったりします。

 

 

そのワイヤーをその車種の適正な長さにカットしていきます。

 

 

 

IMG_3341

 

 

例えば ・・・ フロントのブレーキワイヤー。

 

画像のような長さだと完全に長いですよね。。

 

 

 

IMG_3342

 

 

乗ってからすぐにポジションが変わることも考慮して、長さを決定していきます。

 

適正な長さにカットしたら ・・・・

 

 

 

IMG_3343

 

 

ワイヤーの先端がこんな感じに潰れてしまっています。

 

この先端を真っ直ぐにするために削っていきます。

 

 

IMG_3344

 

 

少し古めのものですが、このようなグラインダーという工具を使用します。

 

このグラインダーで、先端を整えていくと ・・・・

 

 

 

IMG_3345

 

 

まっすぐになります。

 

 

このワイヤーの先端には、キャップを取り付けしますが

先端をまっすぐにすることによって、面と面があたり調整がしやすくなります。

 

 

カットしたあとは、ブレーキアウターワイヤーの中にサラサラしたオイルで

ワイヤー内部をコーティングし、ブレーキインナーワイヤーには画像 ↓ のグリスを塗ります。

 

 

IMG_3346

 

 

ワイヤー専用グリス。

 

 

オイルやグリスを塗ることによって、ワイヤーが長持ちしたり、引きが軽くなります。

この作業を、ブレーキだけではなく、シフト(変速)のほうも同じような作業をします。

 

 

すると ・・・・

 

 

IMG_3349

 

 

このような感じにスッキリとしたワイヤリングとなり、「 見た目良し・性能良し 」 となります。

※ 長さの長いワイヤー・逆に短いワイヤーでは、それだけブレーキ性能・変速性能を下げてしまいます。

 

 

同じコンポーネントを使っていても、作業の差で全く違う性能となることもあります。

 

 

当店では、ワイヤーカットが終わったら、ワイヤーの先端がほつれないように

「 半田付け 」 をします。

 

IMG_3352

 

 

インナーキャップが外れて、ワイヤーがほつれてしまった場合、

何かに刺さったりすると大きな事故や怪我になってしまう場合があります。

 

 

 

IMG_3354

 

 

半田付けのあとは、インナーキャップを取り付けします。

 

 

このインナーキャップは別売りで販売しておりますので、外れている方は、しっかりとつけておきましょう。

余談ですが ・・・

 

 

IMG_3350

 

 

バーテープの最後に巻いている 「 エンドテープ 」。

 

当店では、このエンドテープにこだわりを持っています。

 

 

IMG_3347

 

 

普通はこのようなエンドテープがメーカーのほうで取り付けられてきますが、

各メーカーのエンドテープに関しては、夏場の暑いときにはベトベトになってしまったり、

途中で外れてしまう場合もあります。

 

 

そして、よく見ますが 「 ナイロンテープ 」 の場合もどうようにベトベトします。

 

このこだわりのテープは 「 アセレートテープ 」 という高級なテープを使用しています。

 

そのテープは1巻 ¥1000ほど!!! ビニールテープの10倍以上の価格です。

 

 

使っている方はわかると思いますが、一度巻くと 外れにくく、ベタつきは全くありません。

ストレスフリーなエンドテープ。 「 アセレートテープ 」。

 

 

色んな種類がありますが、駄目なものもあります。

当店では販売もしていますので、詳しくはスタッフまでお問い合せください。

 

 

最後に・・・

 

IMG_3351

 

 

タイヤ。

 

これは、殆どのショップさんがやっていると思いますが、

チューブのバルブがあるところに 「 タイヤの名前・サイズ 」 などを合わせてあげるということ。

 

 

見た目だけの違いですが、色んな部分にこだわりを持つことによって

「 当店の組立 」 の差別化をはかっています。

 

タイヤ交換の際にも、この名前を合わせる ということを心がけてみてください〜。

 

 

 

IMG_3348

 

 

 

で、完成です。

 

1連の組立の所要時間は、約3時間〜4時間ほど。

 

時間をかけることによって、のちのち簡単なメンテナンスのみで

しばらく乗れるような自転車に組み上がります。

 

 

価格の安さ以上に大事な 「 組み立て方 」。

 

見た目にわからないところかもしれませんが、「 命がかかっている大事な乗り物 」 です。

 

 

誰が組んだのかわからない自転車に乗るより、組み立てたメカニックの顔がわかるショップでの

購入を考えましょう。

 

 

よろしくお願い致します!!

 

 

 

ではでは・・・またアップします〜。

 

 

この記事を書いた人

遠藤 健太
遠藤 健太cycleworks Fin'sマネージャー
東京での学生時代にBMXフラットランドに魅せられ、自転車のある生活を始める。全国を転戦した後に長岡に戻って家業を継ぎ、そこでMTBやロードバイクの面白さに初めて気づき、のめり込む。日々の充実した整備内容にはエリートホビーレーサーとして走る自身の経験則もプラスされている。
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遠藤 健太

東京での学生時代にBMXフラットランドに魅せられ、自転車のある生活を始める。全国を転戦した後に長岡に戻って家業を継ぎ、そこでMTBやロードバイクの面白さに初めて気づき、のめり込む。日々の充実した整備内容にはエリートホビーレーサーとして走る自身の経験則もプラスされている。